プログラミング全国大会へ開邦中・朝倉さん出場へ「試行錯誤が面白い」 沖縄から唯一の出場者


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
朝倉悠さん(左)と指導にあたる塾長の幸地俊之さん=11月21日、那覇市小禄のワクワクIT英数塾(提供)

 【那覇】第22回全国中学生創造ものづくり教育フェア(全日本中学校技術・家庭科研究会主催)のプログラミングコンテスト部門で全国大会の出場権を得た12人が、このほど発表された。県内から唯一、朝倉悠さん(開邦中3年)が選ばれた。来年1月に開催される全国大会に向けて腕を磨いている。

 競技では、プログラミングの創造力や論理的な思考力を競う。専用のアプリ(教材)を使って学習し、与えられたテーマに沿って自動対話システム「チャットボット」を制作する。予選での朝倉さんの作品は、料理に焦点を当て、オムライスを作るために必要な食材などを教えてくれるチャットボットを制作した。週1回、ワクワクIT英数塾(那覇市小禄)で学び、約2カ月間で作品を完成させた。

 プログラミングについて朝倉さんは「作ったものが目に見える楽しさや試行錯誤しながら作る過程が面白い」と話し「先生の指導がなかったらここまでできなかった。優勝を目指して頑張りたい」と力を込める。

 塾長の幸地俊之さんは朝倉さんについて「今作品で思った通りにいかないこともあったが悩みながらも大事な過程を踏んでいたことが素晴らしい。実践と理論を結び付けてITを活用できる人材に育ってほしい」と語った。
 (中川廣江通信員)