長期の滞在型ツーリズムを提案するロングステイネットワーク(那覇市、大澤真代表)はこのほど、年間7泊8日の連泊滞在が可能なリゾートホテル会員権「クラブスイート沖縄」の販売を始めた。「日本初のロングステイに特化した会員制リゾートシステム」を掲げ、文化ややんばるの自然といった地域資源を生かした体験プログラムも組み合わせ、沖縄滞在の高付加価値化を図る。
現段階の対象ホテルはカヌチャベイホテル&ヴィラズ(名護市)とホテルオリオンモトブリゾート&スパ(本部町)の2ホテルで、会員専用にオーシャンビューのスイートルームを用意する。沖縄銀行の地域総合商社みらいおきなわが連携し、会員権販売や地域資源を活用した滞在プログラム開発を支援する。
いずれも5年会員権でプラチナ、ダイヤモンド、ゴールドの3種。利用料を含む販売価格は160万円~420万円。プラチナは年中利用可能で、ダイヤモンドとゴールドはゴールデンウィークや年末年始など一部のハイシーズンを除いた時期が対象になる。
ロングステイネットワークの担当者は「長期の滞在で、沖縄の本当の魅力を味わってほしい。法人向けのワーケーション、福利厚生としても利用してもらえる」と強調した。
新型コロナウイルスの感染流行前に入域観光客数でハワイを抜いた沖縄観光だが、滞在日数や消費単価の向上が課題になっている。みらいおきなわの担当者は「いかに質への転換を進めていくか、通常の観光やビジネスでは体験できないコンテンツを提供したい」と話した。
(當山幸都)