食品の安全守る HACCP認証を県内で支援 沖縄初の監査会社登録 クロックワーク(那覇)


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食品安全の国際基準「JFS規格」の監査会社に登録されたクロックワークの伊志嶺哉社長(左端)=5日、県庁記者クラブ

 食品衛生検査などを手掛けるクロックワーク(那覇市、伊志嶺哉社長)はこのほど、県内で初めて食品安全の国際規格「JFS規格」の監査・適合証明書(HACCP認証)発行の支援が可能な監査会社として、一般社団法人食品安全マネジメント協会に登録された。監査会社が県内にあることで、HACCP認証や維持に関するきめ細かなアドバイスができるようになるほか、監査コストを半分程度に削減できるという。

 食品衛生法の改正に伴い、全ての食品事業者に国際安全基準「HACCP」に沿った衛生管理が求められている。伊志嶺社長は「販路拡大を目指す小規模事業者や海外輸出を視野に入れる特産品事業者などを支援したい。高付加価値の販路開拓で『稼ぐ力』を向上させたい」と語った。

 「JFS規格」は日本発の食品安全の国際規格。運営する食品安全マネジメント協会は台湾優良食品発展協会と食品安全規格の相互認証のパートナーシップ協定を締結しており、JFS―Bは台湾でも食品安全の一定の基準をクリアしていると認められるという。
 (玉城江梨子)