高校生失明に怒り「石を投げようと署に行った」 被害者の友人、警官への不信感今も 沖縄署騒動、少年ら書類送検


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警察官に向かってカラーコーンを投げつける若者=1月28日午前3時半ごろ、沖縄市山里の沖縄署(又吉康秀撮影)

今年1月、沖縄署勤務の男性巡査(30)とバイクで走行中の男子高校生(17)=いずれも当時=が接触し、高校生が右目を失明する重傷を負った件を受け、沖縄署周辺に最大約400人の若者らが詰め掛けて一部が庁舎に石や物を投げ付けた襲撃騒動。県警は8日、高校生を含む16~19歳=当時=の少年7人を暴力行為法違反(集団的器物損壊)の容疑で那覇地検に書類送検した。

襲撃騒動を巡っては、さまざまな情報が交流サイト(SNS)などで拡散された。重傷を負った高校生の友人らはこれまでの琉球新報の取材に「SNSの情報を見て怒りが沸き、石を投げようと署に行った」と明かした。友人によると、集まった若者はSNSを見て騒ぎに参加した人が多く、高校生のために駆け付けた人は多くなかった。

別の友人は「物を壊すのは別として、集まった人には感謝している。大ごとになったから(男性巡査の)事件は明らかになったと思う。これだけの話になっても、なぜ、いまだに巡査は何も言わないのか」といぶかしむ。少年らは周囲の大人に説得され、握った石を置いて帰路に着いたという。