給食時「会話可能」に 沖縄県がコロナ対策で通知 国の「黙食が基本」削除うけ


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 文部科学省が適切な対策を講じた上で給食時間に「会話を行うことも可能」との事務連絡を11月29日、都道府県教育委員会などに出したことを受け、沖縄県教育委員会は12月9日までに、市町村教委や県立学校、教育事務所に通知した。

 通知は11月25日に国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針変更で「飲食はなるべく少人数で黙食を基本」とする記述が削除されたことに伴う。

 文科省が作成する学校向け衛生管理マニュアルは、会食時に「机を向かい合わせにしない」「大声の会話を控える」などの対応が必要とし、感染状況や地域の実情に応じた検討を求めている。

 県教委は11月30日付で各所へ通知した。

 県内のある中学校では、通知を受け、今月に入って黙食を緩和した。生徒の机を前向きにし、大声にならない会話への協力を呼びかけている。同校校長は「感染状況に合わせた柔軟な対応が必要だと考えている」と語った。

(吉田早希)