経済交流促進を確認 中国企業団が知事要請


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翁長雄志知事(右)と面談する中日企業聨誼会訪日団の権順基会長(左)と劉明祖名誉団長(中央)=29日、県庁

 中国の大手企業幹部らで構成する「中日企業聨誼(れんぎ)会」(権順基会長)の訪日団が29日、県庁に翁長雄志知事を訪問し、沖縄と中国の経済交流の促進を要請した。翁長知事も「沖縄は日本やアジアと交流する中心になりつつある。アジアのダイナミズムの中で経済は今までにない明るい兆しが見えており、中国の力も借りて頑張っていきたい」と連携に意欲を示した。

 権会長は「中国の21世紀のシルクロード構想の中でも沖縄は重要な役割を果たせる窓口になる。知事のリーダーシップの下、経済交流が緊密になると確信している」と話した。
 中日企業聨誼会は中国外交部が主管し、日中間の経済発展を目的に昨年10月に設立された。翁長知事が4月に訪中した際には、聨誼会主催の交流会に参加した。
 今回の訪日団は劉明祖・元内モンゴル自治区党委員会書記を名誉団長に、中国企業の幹部ら28人が26日から日本を訪れている。沖縄では沖縄科学技術大学院大学視察のほか経済情勢や投資環境の説明を受けることなどを予定し、権会長は「日本の地方都市で初めて訪れるのが沖縄」と重視姿勢を強調した。