救出訓練に拍手と歓声 那覇みらい支援学校で那覇市消防局が出張見学会 沖縄で初の取り組み


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救急車内の設備などを見学する児童ら=22日、那覇市の那覇みらい支援学校

 防災教育の一環で実施される児童生徒の消防署見学がコロナ禍で制限される事例もある中、那覇市消防局による出張型の見学会が11月22日、那覇市古波蔵の那覇みらい支援学校で開かれた=写真。

 隊員が学校へ出向き、車両を展示する県内初の取り組み。救出訓練のほか、救急車など車両6台が同校敷地内に並び、児童生徒は真剣な表情で見入っていた。

 前半は、校舎2階で火事から助けを求める人の救出訓練を実施。隊員が3連はしごを使い救助すると、児童生徒からは拍手や歓声が上がった。

 敷地内にポンプ車やはしご車、救助工作車、救急車などが展示された。子どもたちはグループに分かれて間近で見学し、隊員から説明を受けた。

 救急車が好きだという小学部6年の児童(12)は車両内部を見学し「楽しかった」と充実した様子だった。那覇市消防局中央消防署第3警備長の新垣努さんは「消防署見学が難しい時期にある中でも、防災意識を高めるきっかけになれば」と語った。(吉田早希)