9月の求人倍率沖縄0・88倍  3カ月ぶり最下位脱出


この記事を書いた人 金城 美智子

 沖縄労働局が30日に発表した9月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・02ポイント上昇の0・88倍で、1972年の復帰以降の最高値を2カ月連続で更新し、3カ月ぶりに全国最下位を脱出した。新規求人倍率は前月比0・01ポイント上昇の1・37倍だった。県統計課が同日発表した9月の県内完全失業率(現数値)は前年同月比1・0ポイント低下(改善)の5・1%だった。

 有効求人倍率は全国46位だった。47位は鹿児島県の0・86倍、45位は埼玉県の0・89倍、44位が神奈川県の0・95倍となっている。
 同労働局の待鳥浩二局長は記者会見で「地域や職業別では求人倍率が1倍に満たないところもあり、雇用情勢は一部で厳しさが見られるものの着実に改善が進んでいる。今後も求人などは堅調に推移するのではないか」と分析した。【琉球新報電子版】