玉城が女子初優勝、男子は呉屋が4連覇 玉城、6度目の挑戦で「目標達成できた」 ハイビスカスカップ小中学生ゴルフ


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スタートの1番ホールでティーショットを放つ玉城豪華=11日、伊江島CC(金城幸人通信員撮影)

 【伊江】第11回ハイビスカスカップ小中学生ゴルフ伊江島大会(主催・伊江村、共催・琉球新報社、伊江島カントリークラブ)が11日、伊江島CC(中学・小学高学年3109ヤード、小学低学年2455ヤード、ともにパー58)で開かれた。中学男子は呉屋陽星(美里2年)が3オーバーの61で2年連続の優勝を果たした。呉屋は小学校の部から数えると4連覇。女子は玉城豪華(うんな3年)が61で初優勝した。小学高学年男子は新垣信莉(大宮6年)が62で制し、女子は呉屋萌々子(北美6年)が65で2連覇した。低学年は山田光之助(嘉芸1年)が69で栄冠を手にした。呉屋陽と呉屋萌は来年8月に北海道で開催予定のジュニアゴルフ競技大会withヨネックスに派遣される。大会には66人が参加した。

 昨年の大会では惜しくも2位だった玉城豪華が堂々としたプレーを見せ、悲願の優勝を果たした。5歳で競技を開始。他の大会を含めこれまで2位や3位という結果が多かったという。「自分のプレーができたら勝てると思っていた。うれしい」と笑顔を見せた。

 風を味方につけるタイプだ。最大9メートル前後の北風が吹くコンディションだったが、真ん中に打つことを心がけて徹底した。「思い切り振るのではなく、ハーフショットで風に勝つようにした。パターはすべて真っすぐを狙った」と語る。

 後半の17番。前後の組を見て成績を意識してしまったのか、パットを外してボギー。「優勝経験者も多く怖かったが、これまでの流れで楽しくやろうと考えた」

 すぐに気を取り直し、昨年の大会でバンカーに入れて失敗したという18番で、思い切ったプレーを取り戻した。「絶対にパーで上がろう」と言い聞かせ、大きく打った1打目はグリーン右のバンカーと池を越えてフェアウエー。あとは冷静にアプローチとパターで決めた。「目標達成できたかな」と、今大会6回目の挑戦での栄冠に喜んだ。

 来年度は高校に上がる。「1年目から全国上位を狙っていきたい。常にアンダープレーを目指す」と前を向いた。
 (増田健太)