バレー男子、西原が3年連続18度目の栄冠 1年の大松が得点源、チームに勢い 県高校新人大会


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 バレーボールの第67回県高校新人大会最終日は13日、名護市の21世紀の森体育館で決勝リーグが行われ、男子は西原が3年連続18度目の頂点をつかんだ。女子は首里が2年ぶり3度目の栄冠に輝いた。いずれも決勝リーグ3戦全勝。男女ともに2勝同士の最終戦で、男子は西原が2―1で首里を退け、女子は首里が2―0で西原を破った。男子の第3セットはジュースが続き、37点目を決めた西原が粘り勝ちした。


 実質的な男子優勝戦となった決勝リーグ最終戦は大接戦となった。競り勝った西原はダブルエースの一人で、1年生の大松悠樹が得点源となりチームを勢いづけた。

西原―首里 第2セット、スパイクを放つ西原の大松悠樹=13日、名護21世紀の森体育館(大城三太撮影)

 「前の大会ではコートで力を発揮できなかった。この大会は周囲に頼る気持ちをなくし、自分が決めてやるという思いだった」とエースの自覚を胸に役割を果たした。

 第3セットはジュースにもつれ、連続ポイントを挙げた西原が37―35で決着させた。

 チームとしてミスが重なる場面もあったが、最後の連続得点で勝利をたぐり寄せたのも大松だった。「自分の体勢が崩れた時や乱れたトスが来ても、スパイクで返すように心がけた」とネット際で粘りのプレーが光った。

 2年生エースの田崎憲斗も「セッターの古堅裕武に、こっちにトス持ってこいと要求した」と常に攻めの姿勢を崩さなかった。

 平良晟也主将は「最後はエースアタッカーに頼ってしまうが、ここぞの場面で真ん中のミドル陣が得点できればさらにエースが生きる。1月のKBC杯に向けて反省点を生かしていきたい」と貪欲にチームの成長を誓う。

(大城三太)