空自那覇基地内への土壌調査立ち入り、沖縄防衛局「困難」 土地所有者の申し入れに回答 PFOS含む泡消火剤流出


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那覇基地

 人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)の1種、PFOSを含む泡消火剤が2021年2月に航空自衛隊那覇基地から流出・飛散した事故で、沖縄防衛局は13日、土壌調査を前提に基地内の所有地への立ち入りを申し入れた祖慶真行さん(68)=那覇市=に対して「困難」と拒否する通知を送った。

 ファクスで送られた通知は「基地の維持・管理や運用への影響等、さまざまな点を考慮し判断した」としている。本紙は具体的な影響を問い合わせたが、防衛局は「運用の具体的な内容までは、お答えは困難なことをご理解願いたい」と明らかにしなかった。

 祖慶さんは「わずかな土壌を採取することが基地の維持・管理、運用にどう影響するのか。立ち入りを拒む法的な根拠も示さず、全く納得できない」と憤った。
 (安里周悟)