高病原性鳥インフルエンザ疑いが確認された農場、鶏7500羽以上が死ぬ 今月9日から14日までに 沖縄・金武


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高病原性鳥インフルエンザ疑いの事例確認を受けて開かれた県の対策本部会議=15日午後6時すぎ、県庁(ジャン松元撮影)

 沖縄県金武町の家きん農場で高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例が15日に確認された件で、農場から県への報告によると、この農場では9日ごろから多くの鶏が死んでいるのが確認され、14日までに合計で7500羽以上が死んでいたことが分かった。県が報道各社への説明で明らかにした。

 >>【第一報】沖縄・金武町の家きん農場で高病原性鳥インフルエンザ疑い 国、県が対策本部

 県によると、9日に259羽、10日に617羽、11~12日で1290羽、13日に1389羽、14日に3974羽の合計7529羽が死んでいた。農場から県への通報は15日だった。

 通報までに6日かかっていることについて、報道各社への説明で、県の崎原盛光農林水産部長は「初動が大切になるので、まずは抑えることから作業している」などと述べた。

 県は現在、家畜衛生試験場で遺伝子検査を実施しており、16日午前に結果が判明する見通し。

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