多彩な魚が味わえる海の幸丼 名護漁港水産物直販所(名護市)<うちなー味まーい>69


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名護の海の幸が堪能できる「海鮮丼」と「イカスミ汁」

 やんばるの多様な海の幸が一皿に。セリ場直送の新鮮な魚を堪能できる食堂が、名護漁港内の水産物直販所にある。名護漁協が運営している。名護の中心市街地から徒歩5分ほどの距離にあり、地域住民に親しまれ観光客の利用者も多い。

 人気メニューの一つが「海鮮丼」(1000円)。酢飯の上に豪快にのせられた刺し身はほとんど名護近海で水揚げされたものだ。マグロ、タマン、ガーラ、オジサン、イラブチャー、ソデイカなど十種ほど。口にするごとに魚のそれぞれ違った歯ごたえや味を楽しむことができ、箸が止まらない。

 店長の岸本貢さん(55)は「なるべくここで水揚げされた魚を味わってもらいたい」と海鮮丼に強いこだわり見せる。以前は「チラシ」という名称で販売していたが、「丼」という名に変更すると人気が上昇したという。

 メニューも豊富だ。名護でかつて盛んだったヒートゥ(くじら)漁の歴史を今に伝える「ヒートゥ炒め」(1100円)を味わうことができる。「イカスミ汁」(650円)も楽しむことはでき、追加料金を払えば、海鮮丼にイカスミ汁を付けることも可能だ。名護漁協の松田大輔さん(41)は「冬の方が魚の身が引き締まりよりおいしくなる。温かいイカスミ汁と一緒に海鮮丼はいかがか」と早期の来店を呼びかけている。

 テイクアウトも対応可能で、天ぷら屋も併設されている。営業時間は午前11時~午後3時(ラストオーダー)、月に一度の不定休日あり。名護市城3の5の16。電話0980(43)0175。インスタグラムは@nagosuisanまで。

(長嶺晃太朗)

名護漁港水産物直販所の食堂のスタッフら=5日、名護漁港の同食堂前