嘉手納基地内旧駐機場への防錆施設整備費に1万7000ドル 米上院が国防権限法案可決


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米軍嘉手納基地の元駐機場パパループ(資料写真)

 【嘉手納】米上院は15日、2023会計年度の国防予算の大枠を決める国防権限法案(NDAA)を83対11で可決した。米空軍嘉手納基地の防錆整備施設費として、当初予算案から大幅に減額した1万7千ドルが計上された。バイデン大統領の署名を経て、近く成立する。

 米空軍は嘉手納基地内の防錆整備格納庫を、住民居住地域に近い旧駐機場「パパループ」地区周辺に移設する計画を示している。航空機の錆などを落とす施設であることから、航空機による騒音や排ガスの悪臭、環境悪化による住民への被害が懸念される。町や県議会などは計画の見直しを求めている。
 (名嘉一心)