児童相談所(児相)が今年1月に児童の里親委託を解除した事案について、里親だった小橋川学さんの友人らでつくる、子どもの育ちを守る会が19日、沖縄県庁で会見した。今年6月の外部有識者調査委員会の中間報告から半年以上が経過しても、元里親と児童との面会や最終報告書の提出が進んでいないとして、県の対応を批判した。
メンバーの一人は「今年4月の会見で玉城デニー知事は、実親と里親の双方にとって最善の解決をすると言ったが、全く解決する気配がない」と怒りを込めて語った。子どもの人権を最優先に考えるべきだとした上で、「児童の心身の成長には里親夫妻の力が必要だ。面会交流の実現を早期に行ってほしい」と訴えた。
メンバーは「県は委託解除後の児童の状況について一切説明しない。小橋川夫妻と共に私たちも生後2カ月から児童の成長を見守ってきた。県はうやむやにせず早急に最終報告を出すべきだ。事実を伝えてほしい」と要望した。
県は年度内にも玉城デニー知事に最終報告を提言するとしている。
(赤嶺玲子)