県勢トップの備瀬さん「良い成績残せた」 ゴールで出迎えた父親「来年は一緒に挑戦」<沖縄100Kウルトラマラソン>


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第5回沖縄100Kウルトラマラソンを県勢1位で完走した備瀬大介さん(左)と父・幸一さん=18日、与那原町東浜の与那古浜公園

 【南部】18日に開催された「第5回沖縄100Kウルトラマラソン」(同実行委員会主催、琉球新報社共催)に挑戦した備瀬大介さん(40)=名護市=は、9時間27分37秒でゴールし、県勢1位に輝いた。「第1回から出場しているが、30代の時よりも40代になって良い成績を残せたのはうれしい」と白い歯を見せる。

 名護市で建設業を営む備瀬さんは、名護高校時代にラグビー部に所属。花園での全国大会の出場経験を持つ。マラソンは父・幸一さん(71)の影響を受け、15年前から始めた。それからは毎年、幸一さんや家族と一緒に県内各地でのハーフやフルマラソンはもちろん、ウルトラマラソンにも出場して完走している。「体力くらいしか特技がないので」と照れ笑いを浮かべる。

 寒風が吹きすさぶ中での開催となった大会。備瀬さんは「とても寒かったが、思ったよりは走りやすかった」と笑う。でも「本当は9時間切りを目指していた。1週間前に風邪をひき、体調も万全ではなかった」と少し悔やんだ。

 ゴール地点の与那古浜公園には、幸一さんが待っていた。大介さんのゴールの瞬間「さすがだと感じた」と言う。「本当は自分も一緒に参加して走りたかったが、100キロは体力的に厳しいかなと思った。息子のゴールする姿を見て、来年は一緒に挑戦できたら」と意欲を燃やす。

 備瀬さんは来年1月に県内で開催する200キロのウルトラマラソン「2023ジャパントロフィー200」にも挑戦する。「ジャパントロフィーでも、自分にとってベストな成績を残したい」と前を見詰めた。
 (金城実倫)