学校の個室トイレに生理用品を置くことなどを求めて県内で活動している「生理の貧困を考える会おきなわ」(與儀育子代表)は24日までに、県内の小4~高3の女子生徒を対象とした、生理用品に関する実態アンケートの最終結果をまとめた。アンケートは7月初旬から実施。586件の回答があった。「個室トイレに生理用品があると助かる」との回答は9割に達したものの、実際に個室トイレに置かれているとの回答は3割にとどまった。
「生理用品があると助かる場所」(複数回答)について尋ねたところ「女子トイレの個室の中」が90・4%(530人)で最も多く、「保健室」が30・2%(177人)、「女子トイレの手を洗うところ」が17・6%(103人)と続いた。
「現在学校でもらえる生理用品はどこにあるか」(複数回答)との質問には「保健室」との回答が53・9%(316人)でトップとなり「女子トイレの個室の中」が36・7%(215人)と続いた。
「保健室に生理用品をもらいにいくことについてどう感じるか」(複数回答)との問いには「助かっている」が40・3%(236人)で最も多く、「行きづらい」が37・5%(220人)、「恥ずかしい」が24・1%(141人)だった。
自由回答では「下着が(経血で)汚れた時に保健室に行きづらい」(高校生)「ナプキンを持ち歩けずスカートを汚した」(同)「生理用品を教室からトイレに持って行くところを見られたくない。恥ずかしい気持ちがあるので、トイレに置かれていると安心する」(中学生)など、生理用品を持ち歩くことに抵抗があったり、保健室に行きづらかったりすることから、個室に生理用品を置いてほしいと要望する意見が目立った。
また「男の子にも生理の大切さや大変さを知ってほしいし、理解してほしい」(高校生)など、性別を問わず生理についての知識を身に付けるよう求める声も上がった。
同会の與儀代表は「個室トイレに置いてほしいという要望が9割に達した。この結果を学校や行政はしっかり受け止めて対応してほしい」と求めた。
(嶋岡すみれ)