全国高校駅伝 北山、女子が37位と健闘 全国経験者をそろえ手応え 男子は43位


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女子の37位でフィニッシュする北山の親川杏花=25日、たけびしスタジアム京都(毎日新聞社提供)

 全国高校駅伝は25日、京都市のたけびしスタジアム京都発着で行われ、第73回の男子(7区間、42.195キロ)は倉敷(岡山)が2時間1分10秒の大会新記録で4年ぶり3度目の優勝を果たした。第34回の女子(5区間、21.0975キロ)は長野東が1時間7分37秒で制した。長野県勢として女子初優勝。県代表の男子北山(前原颯斗、島袋翔、金武凌世、湧川辰哉、瑞慶覧一星、大城琉生、具志堅源竜郎)は2時間12分20秒で43位だった。女子北山(仲村奈穂、生一風花、城間風華、本村琴美、親川杏花)は1時間14分18秒で同校最高位の37位に入った。昨年の47位から順位を伸ばした。

全国経験者そろえ手応え 女子北山

 女子北山は昨年47位からぐんと順位を伸ばし、同校最高成績の37位と健闘した。1、2年生チームながら全国経験者をそろえたメンバーで、来年以降を見据えて確かな手応えを得た。

 ともに1年生で、2区の生一風花が区間27位、5区の親川杏花が区間24位の力走で順位を押し上げた。

 昨年アンカーを務めた仲村奈穂主将を1区に配置。より上の順位での発進を狙った。「エース区間の1区で全国区の選手に圧倒されたが、目標の40位以内で走れた」と力を出し切り、39位で2区の生一へとつないだ。

 結果的には、中学で全国経験もある1年生コンビの力走、昨年も出場した4区の本村琴美らの経験値が生きた。3区城間風華は順位は落としたものの、最後まであきらめない走りを見せた。

 仲村は「北山女子の最高順位は素直にうれしい。けど、個人としては6キロ21分を切る目標を達成できなかった。まだまだ満足せずに今年の成果を来年へとつなげていきたい」と新たな気持ちを奮い立たせていた。
 (大城三太)

チームに誇り 後輩に託す 男子北山

男子の43位でフィニッシュする北山の具志堅源竜郎(毎日新聞社提供)

 男子北山は目標としていた30位台はかなわなかったが、6区の大城琉生(2年)が区間29位、7区アンカーの具志堅源竜郎(1年)が区間32位の記録を残すなど、来年につながる明るい材料もあった。

 エースがそろう激戦区の1区は前原颯斗(3年)。2位グループに食らいついていたが、5キロ過ぎからペースが落ち、40位で2区へ。「出だしの勢いは練習通りにできたが、中間の粘りが足りなかった。目標順位にもタイムにも届かなかった」と悔しさをにじませた。

 一方で「ずっと憧れていた都大路の舞台に3年目でようやく立つことができた。強かった先輩たちの姿も思い浮かべながら走った」と思いを巡らせながら駆け抜けた。

 主将としてけん引してきた名嘉眞亜蓮は7人のメンバーに入れなかった。「都大路のために3年間やってきて残念だけど、全力でサポートをやり遂げた。一人一人が最後までたすきをつなぐことができ、うれしい」とチーム北山を誇った。前原は後輩らに向け「全国で1度でも走ることは大きな財産。来年に生かしてほしい」、名嘉眞は「より上を目指して自分たちの時代を築いてほしい」と思いを託した。
 (大城三太)