Tシャツで「沖縄愛」を発信 沖国大生が企画・開発、沖縄市のアパレルショップとコラボ 「世界のウチナーンチュをつなげたい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【中部】沖縄国際大学企業システム学科の宮森正樹教授ゼミの学生がこのほど、沖縄市一番街のアパレルショップ「IGNiTER」(イグナイター)とコラボしたTシャツを制作した。企業に出向き、実践的に商品開発や販売などを学ぶプロジェクトの一環。「沖縄愛」をコンセプトにしたTシャツで、「世界のウチナーンチュをつなげたい」という思いを込めた。

 制作したのは3年生の山城美帆さん(20)、平良香乃さん(20)、石嶺那桜(なお)さん(21)。ゼミOBでまちづくりNPOコザまち社中の比嘉大志事務局長が仲介し、学生とイグナイターの新里元代表をつないだ。

 プロジェクトは今年5月から開始。学内でマーケット調査を行いデザインを決めた。若い世代は無地で落ち着いた色合いの服を好むという結果から、ワンポイント刺しゅうを施し、シンプルなデザインにした。学生が考えたコンセプトを新里さんがデザインに落とし込んだ。デザインはカチャーシーとシーサー、キジムナーの3種類。Tシャツを通して世界に住むウチナーンチュをつなげ、沖縄を世界に発信したいとしている。

 山城さんは「客観的に、コンセプトに沿ってデザインするのが難しかった」、石嶺さんは「商品企画書でコンセプトの思いを伝える難しさを学んだ」、平良さんは「沖縄好きな人に買ってもらい、沖縄愛を深めてほしい」と話した。

 学生らは1月22日に沖縄市のコザしんきんドームで行われるイベントに出店予定。新里代表は「プロジェクトが終わっても思いをつないでいけるデザインにした。(学生には)失敗も経験して、成長してほしい」とエールを送った。Tシャツはインスタグラム「uchina_family」でも販売している。1枚3千円。
 (石井恵理菜)

オリジナルTシャツを披露する沖国大の(前列左から)山城美帆さん、平良香乃さん、石嶺那桜さん、(後列左から)宮森正樹教授、「IGNiTER」の新里元さん=20日、沖縄市の一番街商店街
沖国大の学生が制作したオリジナルTシャツ。「沖縄愛」をコンセプトにした刺しゅうデザインが施されている