那覇-香港便 一転容認 政府 中国渡航歴、乗客が申告


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 政府は29日、香港路線を就航する航空会社に向けて、30日以降の運航取りやめを要請していた香港と那覇、福岡、新千歳の3空港を結ぶ直行便について、乗客に7日以内に中国に滞在した人がいないことを条件に、これまで通り就航できると発表した。27日に発表した30日以降の運航取りやめ要請を、条件付きで見直した形となる。増便は不可。
  
 那覇―香港路線は香港航空と香港エクスプレスの2社が運航している。直近の渡航履歴は航空会社がパスポートで確認する。中国から香港へはフェリーやバスでの移動も可能なため、搭乗客には自己申告で7日以内に中国本土に滞在していないことを確認する署名が求められる。

 香港航空は、30日以降もこれまで通り1日1往復を運航するが、30日から1月3日までの香港発那覇着の便は乗客を乗せずに運航する。搭乗を予定していた乗客への返金対応などは検討中という。

 香港エクスプレスは30日以降も通常通り運航する。ただ、増便が認められなくなったため、中華圏の旧正月「春節」を見越して増便を予定していた香港発那覇着の1月20日、24日、26日、29日、31日の便は欠航となる。

 影響を受けた旅客には、同路線での日時変更か全額返金で対応する。
 (與那覇智早)