県出身の平良(金城中出身)が圧巻の3点弾 全国高校バスケ、開志国際の初優勝に貢献


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
福岡第一―開志国際 第2クオーター、3点シュートを決める開志国際・平良宗龍=東京体育館

 バスケットボールの全国高校選手権最終日は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、開志国際(新潟)が福岡第一を88―71で下し、初優勝した。今夏の全国高校総体決勝と同じ顔合わせの一戦。総体2位の開志国際は先発出場の1年・平良宗龍(金城中出)らの3点シュートが好調だった前半にリードした。後半も計30点を挙げたエースの介川を中心にした攻撃で押し切った。平良は4本の3点弾を決めるなどして14得点。武藤も20得点、11リバウンドと活躍した。3年ぶりの優勝を狙った総体王者の福岡第一は、ガードの轟を中心に攻めたが、及ばなかった。2年の崎濱秀斗(北中城小―西福岡中出)は5得点、宮平健太郎(玉城中出)は途中出場した。

 1年生とは思えない圧巻のプレーだった。5点を追う第2クオーター。開志国際の平良宗龍(金城中出)は、開始から3分30秒の間に放った3点弾4本を全て沈め、1人で12得点と量産した。

 「ゾーンに入った感覚だった」と持った瞬間に迷いはなかった。ボールは鮮やかな放物線を描き、ゴールに吸い込まれた。次々と飛び出すビッグプレーに色めき立つ会場。琉球ゴールデンキングスII15育ちの沖縄の逸材は最高峰の最終決戦の舞台で躍動し、チームを勢いづけた。

 全国総体の準優勝に次いで、ついに初優勝を果たした。「ここまで来させてくれたチームに感謝したい。本当に中身の濃い1年だった」と自らの成長を振り返る。

 ベスト5にも選ばれた介川など「今年は先輩たちが本当にすごかった。来年も優勝を取っていきたい。自分が(介川)アンソニーさんの穴を埋められる選手になりたい」と自覚は十分。今大会はシューターとして目立ったが、目指すは得点を取れるポイントガードと言い、来年は司令塔として日本一のチームを引っ張る覚悟だ。
 (謝花史哲)


◇バスケットボール 全国高校選手権最終日(29日・東京体育館)
▽男子決勝
開志国際(新潟)
88―71(22―27,25―9,17―12,24―23)
福岡第一
(開志国際は初優勝)

本当にありがたい

 富樫監督(開志国際)「(平良は)あと2年もいる。本当にありがたい」