怒濤の攻め、新力Babyが圧勝 刃誡王を下す 新春南部大闘牛 沖縄


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結びの一番で、刃誡皇(左)相手に怒濤の攻め込みを見せる新力Baby=3日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】3日間の新春大会のラストを飾る「新春南部大闘牛大会」(南部闘牛組合主催、琉球新報社共催)が3日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。6連勝無敗の新力Babyと元中量級王者の刃誡皇(はかいおう)の対決で注目を集めた結びの一番は、Babyが怒濤(どとう)の攻め込みによって3分36秒で圧勝した。取組開始からの息もつかせぬ展開に会場は盛り上がった。

 角合わせ直後から両牛ともに激しい闘志をあらわに、打撃戦となった。Babyが休む間もなく押し込みを見せると、刃誡皇は踏ん張ることができず、そのまま敗走。Babyはこれでデビューから負けなしの7連勝となった。

 この日一番の盛り上がりを見せたのはシーの2番戦。元中量級王者でこちらも負けなしの赤番頭と掛け技の名手の全勝工業カキヤーが47分9秒の長期戦を展開した。40分を超えても互いに疲れを見せず、カキヤーが負けん気の強さを前面に押し込むと、赤番頭が冷静に得意の打撃で対応するなど、どちらも一歩も譲らないまま45分を超えた。最後は赤番頭の押し込みを前にカキヤーが敗走。両牛の奮闘に会場は拍手喝采だった。

 シーの8番では、今大会で引退の元軽量級王者の琉神一輝が登場。敗れはしたものの黒猿相手に20分の長期戦で、粘りを見せた。

 各賞は次の通り。

 【優勝】新力Baby
 【ゆかり賞】赤番頭
 【敢闘賞】全勝工業勝進龍
 【殊勲賞】白桜

(新垣若菜)