2023年を迎え、県内の多くの企業は4日が仕事始めとなり、気持ちを新たに業務に取りかかった。20年から続く新型コロナウイルス禍から4年目を迎える中、県内では感染防止対策を取りながら経済活動を再開する「ウィズコロナ」が進む。一方で人手不足や物価高といった課題にも直面している。先行きが不透明な状況でも前を見据えた事業展開を目指す、経営者の思いを紹介する。
もっとよく考える
新城健太郎サンエー社長 環境変化の激しい1年だったが、いかなる逆境もプラスに変え乗り越える「善の発想」で、お客さまの立場で考え全社員が一致協力し取り組んできた。企業理念を軸に、一人一人がもっといい方法はないか考え実行する事で「お客さまが喜び、社員が輝き、地域と共に会社も成長する」幸せを共感する企業を目指す。
考えて活かす
呉屋守將金秀グループ会長 金秀グループ5千名のパートナーには自分に何が求められるかを考え抜き、多様な個性と能力を活かしてほしい。それが確かなものづくりやサービスとなり、お客さまの豊かな暮らしに貢献できる。持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進し、沖縄と共に歩んでいく。Bravo!Okinawa!
人材への投資
川上康琉球銀行頭取 新たな中期経営計画が始まる年であり次なる成長への道筋をつける年となる。金融という事業を通じた循環型地域経済の構築に取り組むため、特に「人材への投資」に力を入れる。外部専門機関へ職員を積極的に派遣するなど各種人材戦略を実行し、専門性や多様性を高め、地元沖縄へ高い価値を提供していく。
地元企業を全力支援
新城一史沖縄海邦銀行頭取 本年は感染症からの本格的な復興に向けて、重要な局面となる。当行は、フットワークを活かした伴走型の事業者支援を通して、県経済の回復と発展を全力でサポートしていく。また、多様化するお客さまニーズに迅速に対応するため、業務効率化を推し進め、スリムで強靭(きょうじん)な組織を目指す。
持続可能な経済社会へ
金城馨コザ信用金庫理事長 今年はコロナ感染症を抑制しながら経済活動を活発にしていく「ウィズコロナの年」になる。お客さまの収益力のV字回復や課題解決のための「本業支援」を更に徹底していきたい。信用金庫の経営理念「相互扶助」と「共存共栄」のもと、持続可能な経済社会の実現のため、前に向かって進んでいく。