【今帰仁】沖縄県今帰仁村と楽天ペイメント(東京)、楽天Edy(同)は6日までに、1万円分の電子マネー「Edy」がチャージされた「かねひでEdy―楽天ポイントカード」を村内全世帯に配布すると発表した。物価が高騰し家計が圧迫されている中、村民の生活を下支えすることが目的。キャッシュレス決済の普及を促進する狙いもある。生活支援の一環で、自治体がEdyカードを配布するのは県内では初めてという。
村などによると、当初は他の自治体と同様に商品券の配布を検討していたが、キャッシュレス推進連携協定を結ぶ村商工会、村観光協会、琉球銀行と協議し、商品券のキャッシュレス化を模索したという。その結果、楽天と連携し、幅広い世代に普及しているEdyカードの配布を決めた。
久田浩也村長は「コロナや物価高騰で苦しむ村民の生活を支えたい。アフターコロナを見据え、キャッシュレス化を推進し長期的な村経済の活性化につなげたい」と話している。4512世帯が対象で、村役場で受け取ることができる。村は1月中に受け取るよう協力を求めている。
(長嶺晃太朗)