東京五輪パラの聖火の採火された集落で 100歳の長寿を祝う敬老会、3年ぶり開催 沖縄・久米島町宇根


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100歳の長寿を祝う敬老会に出席した宇根の住民ら=12月18日、久米島町宇根の宇根公民館

 【久米島】沖縄県久米島町宇根の宇根公民館で12月、100歳の長寿を祝う敬老会が行われた。お祝いを迎えたのは1922(大正11)年生まれの吉原ヒデさん、桃原美代さんの2人。久米島町ホームページによると、町内に100歳は3人。小さな字の宇根に齢(よわい)百のご長寿が2人もいることを喜び、にぎわった。

 敬老会の開催は3年ぶり。コロナ禍の影響で字の行事がことごとく中止を余儀なくされる中で、ようやく敬老会が開催され、感染対策を取って宇根の住民が集まった。

 100歳の2人はコロナ対策で、感染を防ぐため参加できなかったが、それぞれの家族代表が代わりに表彰状を受け取った。宇根の儀間啓子区長の「かぎやで風」から始まり、美崎小4年の新垣心夏さんと同校2年の新垣葵音さんの姉妹が「谷茶前」「四季口説」の踊りを披露した。

100歳のお祝いを迎えた吉原ヒデさん
100歳のお祝いを迎えた桃原美代さん

 久米島地区童話お話大会の高学年の部で最優秀を受賞した美崎小5年生の玉城千歳さんが童話を披露するなどして、100歳の記念をお祝いした。

 区長の儀間さんは「これまで延期していた敬老会、忘年会を3年ぶりに開催できたことで、宇根集落の親睦と結束を図ることにつながる有意義な会を持てて大変良かった。ご長寿のお2人にあやかり、健康に気をつけて、宇根区民ともども何事にも力を合わせて活動を頑張っていきたい」と述べた。

 久米島町宇根は、2021年東京パラリンピックの聖火の採火が全国で行われた際、宇根のソナミの烽火(ほうか)台で火おこしが行われた集落である。

(山口英憲通信員)