マグロ、1キロ当たり8000円! 那覇地区漁協が初競り 沖縄・泊漁港


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那覇地区漁協の初競りで最高額で競り落とされたマグロ(最前列左端)=4日、那覇市の泊漁港

 【那覇】那覇地区漁協の初競りが4日、那覇市の泊漁港で開催された。73キロのメバチマグロがこの日の最高額となる1キロ当たり8千円のご祝儀相場で競り落とされた。通常の約2.5倍の値段だという。4日の水揚げは約23トンで売上額は1900万円余だった。

 最高額で競り落としたのは成樹鮮魚の新里成樹代表(40)で、昨年に続き2年連続だった。新里さんは「お客さんの要望もあったので競り落とせて良かった」と喜んだ。

 県漁連の競り市場は2022年10月に糸満市へ移転したが、那覇地区漁協は泊漁港に残って競りを開いている。那覇地区漁協の競り市場の22年4~12月の水揚げ量は約2675トンで売上額は約21億5836万円だった。22年度は21年度実績(水揚げ量約3645トン、売上額約22億1861万円)を上回る見通しだという。県漁連移転後の22年10~12月は前年の1.5倍超の売上額だった。

 那覇地区漁協は、那覇市近郊に住む漁業者にとって泊漁港の利便性が高いため、県漁連の移転後も泊に水揚げしているとみている。山内得信組合長は「今後も市場の安定供給を目指す」と話した。
 (伊佐尚記)