中学生から社会人までがたすきをつなぐ駅伝の全国都道府県対抗競走大会は、女子(9区間42.195キロ)が15日に京都府で、男子(7区間48キロ)が22日に広島県で開催される。沖縄県代表は女子が昨年47位、男子は新型コロナウイルスの影響で2大会中止となっており、3年前の2020年は47位だった。男女とも最下位脱出を目指す。女子は力のある高校生を中心に勢いに乗れるかが鍵になる。3年ぶりの開催となる男子は記録更新を狙う。 (大城三太)
沖縄代表チームは中学3年生から出場経験のある安里真梨子がチームを引っ張る。昨年のレースを振り返り「アンカーを務めたが、直線5キロのコースでも前の選手の姿が全然見えない厳しい展開だった。今回は前の選手が見える位置で勝負をしたい」と悔しさを込め、雪辱を誓う。
3000メートルを9分台で走る北山高の仲村奈穂、生一風花、親川杏花らの走りが期待される。安里は「全国経験豊富な高校生が力を付けてきている。チーム全体も勢いに乗れたらいい」と鼓舞する。
玉城健司監督は「後半に順位を上げるのはなかなか難しい。前半が勝負になる。調子のいい選手を前半で起用し、流れをつかみたい。47位から一つでも順位を伸ばしたい」と決意を込める。
コザ中3年の宮里くららは女子バスケットの全国大会ジュニアウインターカップでもスタメン出場した実力者。今度は駅伝選手としてたすきをつなぐ。
安里は「私たちの経験を若い世代に伝えながら、世代交代の準備もしないといけない。高校を卒業しても競技を楽しく続けられることを伝えていきたい」と横のつながりや絆を結ぶ機会となる大会の意義を強調した。