2023年度の保険料率0.2ポイント減の9.89%へ 年間7244円下げ 協会けんぽ沖縄支部が見通し


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 沖縄県内約59万人が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)沖縄支部は12日、那覇市の県市町村自治会館で本年度第3回評議会を開き、2023年度の保険料率を現行から0.20ポイント引き下げ、9.89%になるとの見通しを報告した。

 都道府県単位の保険料率に移行した09年度以後、最大の下げ幅となる。県内平均標準報酬月額の26万円を適用すると、被保険者1人当たりの保険料額(労使合計)は月約520円、年間約7244円の減となる。

 現行の保険料率は10.09%で、過去最高だった。コロナ下の受診控えなどが影響し、23年度保険料率の引き下げにつながったとみられる。

 40~64歳に支払い義務がある介護保険料率(全国一律)は現行から0.18ポイント引き上げられ、1.82%となる。健康保険料と介護保険料を合わせた保険料は11.71%で、現行から0.02ポイントの引き下げとなる。新しい保険料率は各支部から報告を受けた同協会本部が承認し、厚労省の認可を受けて4月納付分から適用される。
 (稲福政俊)