県内在住の写真家らが、非営利の「写真を学ぶ場」の立ち上げに取り組んでいる。高校生なども含む30歳以下の人を対象としたワークショップを2月に開き、本格的に活動をスタートさせる。受講生の募集は1月17日まで。
写真家の野村恵子さんが中心になり、準備を進めている。講師は写真家の石川竜一さん、藤岡亜弥さん、川島小鳥さん、大湾朝太郎さん、伊波リンダさん。特別講師に東松泰子さん。
野村さんは祖父母が今帰仁村出身で、2年前に活動拠点を東京都から読谷村に移した。新しい学びの場を立ち上げる背景について「写真甲子園での活躍など、写真に関する沖縄の若者たちのポテンシャルはとても高いが、恵まれた写真教育の場がまだまだ少ない」と話した。さらに「30歳以下の若者であれば、50年後も現役で撮影している可能性が高い。この先の50年、沖縄を写真で見つめる人がこの取り組みから生まれてくれるとうれしい」と、対象年齢に込めた思いを明かした。
ワークショップで講師を務める石川さんは「写真に触れる環境を新たに作ることができれば、反動も含めて全体が活性化する。一人でやるのではなく、外から影響を受けながら写真を撮っていくきっかけになれば良い。一緒に遊ぶつもりで参加してほしい」と呼びかけた。
非営利で継続的な運営を目指す。本年度は県文化振興会の補助事業の採択を受け、活動資金に充てる。
ワークショップは、2月11、12日に那覇市牧志のINTERFACE-Shomei Tomatsu Lab.で開催。ポートフォリオレビュー、野外撮影、レタッチ教室がある。
受講希望者は、必要事項を記載してメールで申し込む。写真作品5点も添付する。参加費は両日で2千円。募集人数は15人で、応募多数の場合は選考がある。応募先など詳細は、SNS「New Photographers Okinawa U30」で確認できる。
(林恭子)