五嶋みどりさん 優雅に、繊細に、名演で魅了 デビュー40周年、沖縄・那覇でリサイタル


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繊細な演奏で観客を魅了する五嶋みどりさん=13日、那覇文化芸術劇場なはーと(大城直也撮影)

 バイオリニストの五嶋みどりさんのデビュー40周年を記念した「ヴァイオリン・リサイタル」(琉球新報社主催、那覇市共催)が13日、沖縄県那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開催された。

 リトアニア出身のピアニスト、イェヴァ・ヨコバヴィチューテさんと共演した12年ぶりの沖縄公演ではアンコールを含む5作品を演奏した。琉球新報創刊130年記念公演第1弾。

 満員の観客が、不世出の天才の名演に、万雷の拍手を送った。

 プログラムは、ドボルザーク「4つのロマンティックな小品」で幕を開けた。プロコフィエフとシューマンの楽曲を1曲ずつ披露し、フランク「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」をときに力強く、優雅に演奏した。アンコールはシューマンの「3つのロマンス」で締めくくった。

 観劇した那覇ジュニアオーケストラでバイオリンを担当しているという高校生(16)は「ずっと楽しみにしていた。生で演奏を聞けてうれしかった。彼女の演奏の一つ一つに、物語が表現されていて、感銘を受けた」と話した。
(藤村謙吾)