平良孝七展の写真撤去 修正求める会「にっもさっちもいかない」 沖縄県に文書回答を要求


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県立博物館・美術館で開催中の平良孝七展で「人権上の問題がある」と指摘された複写パネル2枚と別の写真1枚を同館が撤去した件で、田名真之館長と県の松堂徳明文化振興課長が13日、県庁で「平良孝七展の修正を求める会」と面談した。県側は口頭で「館の対応は適切」との見解を示した。

 松堂課長は「要請内容を重く受け止めている。引き続き丁寧な説明に努める」などと述べた。

 同会が県に提出した要請書に対し、田名館長が文書で回答して説明しようとしたが、同会は「県に要請したので、県が文書で回答すべきだ」として受け取らなかった。田名館長が見解を述べることはなかった。

 松堂課長は「県として要請内容を確認し、博物館・美術館の企画展となっているため、館長から回答文書を手交の上、説明したい」と述べた。

 同会の伊佐眞一さん(沖縄近現代史家)は「博物館・美術館には12月に要請し、にっちもさっちも行かないから県に出している。なぜ県は回答しないのか」と、改めて県に文書での回答を求めた。

(宮城隆尋)