県警機動隊、抗議の市民ごぼう抜き 辺野古ゲート前


この記事を書いた人 謝花 稔
座り込む市民らをごぼう抜きする県警の機動隊員ら=2日午前7時前、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の代替となる新基地建設計画で2日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前では建設に反対する約100人が午前6時ごろから座り込み、県警ともみ合いになった。辺野古の海上では市民らがカヌー12艇と船4隻を出して抗議した。辺野古崎付近では重機による作業の様子が確認された。

 ゲート前では午前6時50分ごろ、隊列を組んだ県警機動隊120人余りに対し、市民らが腕を組んで座り込んだ。一部の市民は路上でも抗議し、業者や県警に対して「沖縄を破壊する行為に手を貸すのか」などと声を上げた。
 機動隊が座り込む市民らをごぼう抜きにする間に、工事関係車両数台が基地内に入った。午前10時半ごろにはゲート前の市民らは150人以上に膨らんだ。
 海上では午前8時半ごろから抗議が続いた。臨時制限区域を示すとされる浮具(フロート)の内側に入った船3隻が拘束され、フロート外にえい航された。【琉球新報電子版】