【与那原】保育を学ぶ学生を対象にした「京進保育事業部手作りおもちゃコンテスト2022」(京進ECEグループ主催、京都市在)がこのほど開催され、沖縄女子短期大学児童教育学科2年のグループ「チームファーカンダ」の積み木が、優秀賞に選ばれた。国頭村産のリュウキュウマツの木材を使った積み木で、ゴーヤーやポーク、豆腐などの形をしているのが特徴。96作品の中から2位となる快挙で、今後商品化の検討を進めている。
優秀賞に選ばれたのは、平良由香子さん(20)、友寄礼菜さん(同)、高江洲香さん(同)、當真あかりさん(19)、生盛翔大(せいもりしょうた)さん(24)の5人が手掛けたゴーヤーチャンプルーの積み木。4人1チームでエントリーとなっていたため、生盛さんを除く4人で応募したが、構想から制作、完成まで約1カ月半かけて5人で協力して作った。
平良さんは「一から手作りという大変さから、達成感があった。地元の食材をモチーフにしていることもあるが、素材からこだわって(完成した)木のおもちゃは、自然素材のぬくもりがある。唯一無二だと思う」と話した。
世界一美しいと言われる木目のリュウキュウマツを提供したのは、国頭村の地域の人で、ぎざぎざの積み木があまりないことから、アーチ状のゴーヤーの形にしたという。女子短大の糸のこぎりを利用してカットし、やすりをかけて手触りにもこだわった。
きっかけは、昨年4月に国頭村にあるやんばる森のおもちゃ美術館で、おもちゃ学芸員養成講座をみんなで受講したこと。同美術館でコンテストがあることを知り、応募した。
生盛さんは「ゴーヤーチャンプルーの積み木は、多くの方々に応援いただき完成した作品。たくさんの沖縄の子どもたちに遊んでもらうことが恩返しになると思う。商品化を目指します」と話し、世界自然遺産に登録されている国頭村の地域活性化にも役立ちたいとしている。
(知花亜美)