宮古島市、ミサイル想定訓練を辞退 市長「より実践的な形にすべき」 沖縄


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宮古島市役所(資料写真)

 【宮古島】弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練について、沖縄県宮古島市が一度、国に実施を応募したものの、その後、取り下げていたことが20日までに分かった。座喜味一幸市長は取材に「訓練内容をより実践的な形にする必要があるし、時期尚早だと考えて不参加とした」と話した。

 避難訓練は国と県、市町村が共催で実施する。県内では昨年11月末に与那国町で実施され、21日には那覇市で実施予定。

 座喜味市長は同訓練について、住民の島外への移送手段の確保などを挙げ「今の実施計画を、よりわれわれ離島地域の実情を考えた実践的なものにする必要がある」と指摘した。また安保3文書改定など国が南西諸島の自衛隊配備強化を進めている状況にも触れ「実施するタイミングも悪いのではないか」と市民感情への影響も指摘した。

(佐野真慈)