「若者、憎しみ満ちた場に行かない」名称めぐり若者団体が意見 自衛隊強化抗議の集会計画 命どぅ宝の会会合で 沖縄


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戦争に反対する全県組織立ち上げのための準備委員会で、緊急集会の開催に向けて意見を出し合う参加者=20日、那覇市の教育福祉会館

 「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」などが呼びかけた、戦争に反対する全県組織立ち上げのための準備委員会が20日、沖縄県那覇市の教育福祉会館で開かれ、県内へのミサイル配備などに抗議する緊急集会を2月26日午後2時から県庁前県民広場で開くことを決めた。千人規模の集会後、国際通りをデモ行進する予定。日程は変更する可能性もある。

 準備委員会の会合にはオンラインを含め約80人が参加した。宮古島や与那国島、石垣島の参加者から、自衛隊基地の強化で島が戦場になるのではないかという懸念が増しているなどの報告があり、参加者で危機感を共有した。日中の国交正常化や平和友好条約締結の経緯を振り返り、外交によって衝突を避ける努力を求める声も上がった。

 来月開催する緊急集会のタイトルを巡っては、若者団体の参加者が「先輩の活動に尊敬や感謝の気持ちがあるが、若い世代は憎しみや怒りのエネルギーが満ちている場所に自ら行かない」と主張し、厳しい言葉を並べる集会名に抵抗感があるとの考えを示した。一方で宮古島の参加者は「今まさに、私たちの生活の場が戦場になるという危機感がある」と訴え、緊張感のある集会になるよう求めた。

 集会名や集会の内容の決定は次回の会合に持ち越された。

(稲福政俊)