机の下から情報収集 那覇市役所でも訓練 「ミサイル発射」→「自衛隊が打ち落とした」一連の流れ確認


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弾道ミサイルを想定した初動対処訓練で身をかがめながら情報収集する那覇市職員=21日、同市役所

 21日午後には沖縄県那覇市役所で弾道ミサイル飛来を想定した市職員の初動対処訓練が初めて開かれた。市防災危機管理課の職員が模擬のJアラートを受信した後、防災行政無線などを通した市民への周知や関係機関への情報確認、問い合わせ対応、危機管理対策本部設置までの流れを確認した。

 訓練は午後2時に開始した。市防災危機管理課のテレビ画面に仮の天気予報番組が流れ、室内は緊張感に包まれた。午後2時5分、画面に「ミサイル発射。ミサイル発射。ミサイルが発射されたもようです」と映し出されると、市職員は慌ただしく対応を始めた。窓から離れ、机に身を隠しながら、電話を掛けるなど情報収集などに当たった。

 午後2時10分に「自衛隊がミサイルを打ち落とした」とのJアラートを受信。市内に破片落下の被害がないかを確認した。途中、実は誤情報という設定の火災情報も入ったが、「確定していないので、正確な情報が入るまでは伏せるように」との指示も飛んだ。

(伊佐尚記)