ラグビーの第40回県高校新人大会最終日は21日、県総合運動公園蹴球場で決勝が行われ、名護が63―12で読谷に快勝し、2年連続21度目の優勝を飾った。両チームは2月に同会場で開催される九州新人大会に出場する。
名護が強い圧力で次々と敵陣に押し込み圧倒した。年末の全国高校選手権を終え、新チームは始動したばかりだが、田仲祐矢監督が掲げた「シンプルなことを速く強く」を遂行し、9トライにコンバージョンも全て成功させて得点を積み上げた。
SOの宮里快一が4トライするなどバックスが攻撃を引っ張ったが、チームとして大きかったのはモールによる3トライだった。
先輩たちはFWの強さが持ち味だった。経験値は少なく、体格もまだ足りないが、スタイルを追うようにFW陣が奮闘。ゴール前のラインアウトからしっかりモールを形成し押し切った。短い準備期間でモール練習に集中した成果を発揮した。
ボールを投げ入れるスローワーを務め、モールからトライ二つを決めた1年のナンバー8平安山結丸は「スローもノーミス。トライも決められて良かった」と手応えをつかんだ。
花園を経験した主将のCTB屋部樹志や宮里らバックスの推進力が光ったが、田仲監督は「新チームもFWが軸になる」と荒削りながらも目標を達成した選手たちをねぎらい、伸びしろに期待を掛けた。
九州大会に向けて屋部主将は「やるべきことをやってまず初戦に勝ちたい」と闘志を燃やした。
(謝花史哲)