中学ソフトテニス、女子は屋部が初優勝 粘ってリズム、初の栄冠 男子は名護 県新人大会


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 ソフトテニスの第67回県中学校新人大会(県ソフトテニス連盟主催、県中学校体育連盟・琉球新報社共催)が21、22の両日、県総合運動公園レクリエーションドームなどで行われた。団体男子は名護が決勝リーグ3戦全勝で制し、団体女子は屋部と大宜味が2勝1敗で並び、直接対決の結果により屋部が初優勝を飾った。個人戦では、男子は西銘唯人・比嘉朔弥組(名護)、女子は青木成実・與那嶺静流組(屋部)が制した。

屋部―玉城 コースを狙って返球する屋部の青木成実(左)と狩俣杏珠=21日、沖縄市の県総合運動公園レクドーム(大城直也撮影)

 女子団体は屋部が初の栄冠をつかんだ。決勝リーグは2試合ずつを終えた時点で4チームが1勝1敗で並ぶ大混戦となった。

 優勝の鍵を握ったのは大宜味戦。1組目が勝利したが、4ゲーム先取で勝利が決まる中、2組目は0―3と後がない状況に立たされていた。コートに立っていたのはチームのエースである青木成実と、ペアを組む狩俣杏珠。青木は「相手の前衛選手がうまく、自分たちのミスも出てしまった」と追い込まれていた。

 ただ、一方的な展開ではなく、競り合いながら最後は相手に点を取られる内容だったため「自分たちのリズムを崩さないようにと話し合い、粘った」と流れが舞い込むのを辛抱強く待った。4ゲーム目は後衛の打ち合いを展開し、ボレーを決めてリズムをつかむと一気に主導権を握った。

 ラリーが続く中、甘い球を見逃さず押し込んだ狩俣は「勢いづいてミスがなくなり、逆に相手のミスを誘い出すことができた」と胸を張った。

 チームに2年生は比嘉樹乃、比嘉悠色(ゆな)の2人のみ。主将の比嘉樹乃は「普段はみんなでわいわい楽しくしているけど、練習の時は厳しく、めりはりのあるチーム。頼りになる1年生ばかり」とチームワークを誇った。
 (大城三太)

男子・名護 しつこく返球、劣勢挽回

名護―玉城 最終セットの勝負所で得点し、気勢を上げる名護の山里蓮音(左)と西銘唯人(右)(ジャン松元撮影)

 男子団体は決勝リーグ2勝同士の頂上決戦で、名護に軍配が上がった。玉城と2試合を終えて1勝1敗で並び、勝敗は3試合目の山里蓮音(れん)・西銘唯人に託された。7ゲームまでもつれる競り合いとなった。

 前衛の山里は144センチと上背はないが、反射神経の良さでネット際のプレーが光った。後衛の西銘唯人は171センチの長身から狙いすましたショットでラリーを展開。「変なミスだけはしないように心掛けた。全力ではなく、力を抜いてストロークした」と正確さを重視し、しつこく返した。

 4ゲーム先取で勝利が決まる中、一時は2―3と劣勢に立たされたが、そこから挽回した。後衛の打ち合いでラリーとなり、残りの2ゲームとも相手のミスを引き出す形で一気に得点を奪った。

 西銘は「気持ちの強さで押し切ることができた」、チームの主将でもある山里は「ネット際のボールを確実に拾ってプレッシャーをかけることができた」とコンビプレーを誇った。
 (大城三太)