第28回全国都道府県対抗男子駅伝は22日、広島市平和記念公園前発着の7区間、48キロで行われ、長野が大会新記録の2時間17分10秒で優勝した。2020年に続く頂点で最多の優勝回数を9度に伸ばした。過去2年は新型コロナウイルスの影響で開催されなかった。
沖縄男子が県代表記録のタイムを塗り替え40位に入った。これまでの過去最高は第2回の2時間25分4秒。1区の前原颯斗(北山高3年)が区間34位でまずまずのスタートを切り、たすきをつないでタイムを16秒縮めた。それでもアンカー7区を務めた濱崎達規(なんじぃAC)は「いいメンバーがそろっただけに順位を上げられなかったことは重く受け止めている」と喜びは少なかった。
全国のレベルが上がる中ではあるが、40位前後でレースが進んだのはチーム全体で大きな反省材料となった様子。ただ高校生が力走し2人が区間30位台で奮闘したことは好材料だった。
兼箇段賢監督は「勝負する力は付いてきている」と話し、順位は振るわなかったが、手応えも残した。濱崎は「年長の私が出るのは不本意だった。次は若手中心にやってほしい。最低限、タイムを縮められたことは良かった」とさらなる成長を期待した。
(謝花史哲)
▽成績 (1)長野2時間17分10秒(2)埼玉2時間17分35秒(3)東京2時間18分20秒(40)沖縄2時間24分48秒(前原颯斗、吉田海、上原琉翔、金昇生、具志堅一斗、玉城蓮、濱崎達規)
【区間記録】
▽1区=7キロ(1)長嶋幸宝(兵庫)19分39秒(34)前原20分46秒
▽2区=3キロ(1)新妻遼己(兵庫)8分17秒(46)吉田9分27秒
▽3区=8・5キロ(1)塩尻和也(群馬)23分30秒(42)上原24分51秒
▽4区=5キロ(1)山口竣平(長野)14分2秒(42)金15分18秒
▽5区=8・5キロ(1)吉岡大翔(長野)23分52秒(33)具志堅25分48秒
▽6区=3キロ(1)増子陽太(福島)8分36秒(46)玉城9分36秒
▽7区=13キロ(1)山崎諒介(佐賀)37分26秒(36)濱崎39分2秒