接客学び未来の選択肢に ひとり親世帯向け「夢かなう」授業 那覇・沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
デパートリウボウ内の樂園百貨店を見学する参加者ら=20日、那覇市久茂地のパレットくもじ(金良孝矢撮影)

 久茂地都市開発(我那覇学社長)とひとり親子ども未来プロジェクト(二宮徹代表)は20日、那覇市久茂地の複合商業ビル・パレットくもじで小売業の仕事について学ぶ「夢がかなう未来授業」を実施した。ひとり親世帯や一般世帯ら約30人が参加し、普段あまり見ることがない百貨店の接客スタッフの仕事などに目を輝かせた。

 授業は、我那覇社長によるパレットくもじや小売業の講義から始まった。パレットくもじには4世帯の住宅もあることや、百貨店は接客販売を重要視していることが分かると、参加者は「勉強になった」とうなずいた。我那覇社長は「小売業は客を幸せにする仕事」と強調した。

 その後、パレットくもじのメーン店舗で閉店直後のデパートリウボウや、昨年完成した大屋根「UFURUFU」(ウフルーフ)を見学。会員しか入れない「外商サロン」にも入って、高級な雰囲気も味わった。

 初めてパレットくもじを訪れた児童らは、セレクトショップ樂園百貨店でバイヤーが世界中から集めた商品に興味津々だった。客室乗務員(CA)を目指す児童は「接客で客が喜ぶのはやりがい」と新たな選択肢も見つけた様子だった。

 授業は同プロジェクトが、主にひとり親世帯を対象に昨年から実施し今回で3回目となる。二宮代表は「これから未来を担う子どもが、大人の仕事を見て夢をかなえてほしい」と語った。
 (金良孝矢)