12月に沖縄市の沖縄アリーナで開催された第67回日本PTA九州ブロック研究大会おきなわ大会の全体会ではガレッジセールのゴリさんが記念講演した。幼少期の親との関係や自身の子育ての経験を振り返り、涙する場面もあった。全体会は最終日の12月18日、会員2千人余が参加して開かれた。
ゴリさんは6歳で那覇から大阪の親戚の下に引き取られ、学校になじめないでいたが、松田聖子の「青い珊瑚礁」の物まねでクラスに友達ができ「お笑いは武器だ」と思ったという。小5の時に沖縄の親元に戻ったが、親の気を引きたい「やんちゃな時」を過ごし、親を泣かせたと振り返った。中2から勉強に努力し首里高に進学し、2浪して日大芸術学部に進み、お笑いの道に向かう。
大学1年男子と高2女子の2人の子がいるゴリさんは、息子が小学生のバスケットの区大会で優勝し、大泣きしながら抱き付いてきた場面を思い出し「褒められたかったんだな」と涙をこぼした。「結局僕もやりたいことが見つからないとエンジンがかからなかった。子どもは何をしてもいいと思うが、見守っているよ、という愛が感じられれば幸せだと思う」と語った。
大会会長の池間守県PTA連合会会長は「友達のような感覚で聞かせてもらった。引き続き沖縄も全国も元気にするよう頑張ってください」と述べ、感謝した。
(関戸塩)