世界の料理味わい絆を深める 県系留学生、日系研修生が交流会 沖縄・宜野座


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料理などを通して交流し、絆を深める県系留学生や日系研修生ら=8日、宜野座村の阿波連牧場

 【宜野座】沖縄県が実施するウチナーンチュ子弟等留学生やJICA日系社会研修生として、沖縄に滞在する県系人の集いが8日、宜野座村の阿波連牧場(阿波連宗順代表)で行われた。ブラジル、アルゼンチン、ペルー、ハワイ、台湾からの留学生が集い、絆を深めた。留学生らは快晴の柔らかな日差しの中で談笑したり、三線を弾いたりと和やかに交流した。

 阿波連代表がこれまでも留学生と交流していることから同所での開催となった。

 阿波連牧場の調理場を使用し、台湾からの留学生、范子鴻(はんしほん)さんが台湾の料理を作った。那覇市在住の前田大樹さんは、故郷である熊本県のお雑煮を作って振る舞った。

 范さんは昨年11月から沖縄に滞在し、那覇市の琉球料理店「美栄」と「外間製菓店」で琉球伝統料理の研究を行っている。范さんは「沖縄の人はとても優しい。沖縄での研究成果を台湾で広めたい」と力強く答え、沖縄での日々が充実していることを感じさせた。

 前田さんは「熊本の実家のお雑煮を、海外からの留学生に食べてもらいたくて10年以上、活動を続けている。今年は大勢が集まり感慨深い」と話した。
 (池辺賢児通信員)