「上下関係を気にせず相談」「私たちの味方でいて」…高校生が考えた「部活動のあるべき姿」 2月2日に最終決定 沖縄


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 暴力や暴言、ハラスメントのない部活動を目指し、生徒自身が部活動のあるべき姿や目指す方向性を協議する第4回高校生検討委員会(県教育庁主管)が26日、沖縄市のコザ高校で開かれた。指導者と学校、仲間、保護者の4者に発信する県高校生部活動ビジョン(仮称)のメッセージ素案がまとまった。

 来月2日に第5回を開催し、ビジョンを最終決定する。

 生徒らは、メッセージ案を個人やグループでまとめて発表。相手により明確に伝わるよう、言葉の表現についても全体で意見を出し合った。

 最終的に、4者それぞれに3~5項目のメッセージ案が完成した。指導者には「部員が指導者とコミュニケーションを取りやすい環境をつくってほしい」、学校に「生徒が安心して活動ができる環境をつくってほしい」などと訴えた。部活動の仲間に「上下関係を気にせず悩んでいることがあったら相談してほしい」、保護者へは「私たちの味方でいてほしい」などと求めた。

 コザ高2年の生徒(17)は、グループで保護者に向けたメッセージをまとめた。子ども個人だけでなく、チームの成長を見守ってほしいという思いを込めたといい、「これからの部活動に生かせる内容になった」と振り返った。

 うるま市の前原高校で開く次回の第5回は、素案の微修正やビジョンのタイトル、SNSなどでの発信方法を検討する。県教育長への手交は2月中旬~下旬の予定。
 (吉田早希)

高校生検討委員会で議論を重ねる県内7校22人の生徒ら=26日、沖縄市のコザ高