大物を狙い始めて15年の仲間正也さんは16日、国頭村に釣りに出掛けた。ホームグラウンドの辺戸岬や宜名真駐車場下は波が高く断念。宜名真漁港で釣りをすることにした。インスタグラムでポイントについて情報提供を呼びかけたところ、堤防の内側で小魚をアーラミーバイに横取りされたとの情報が入った。
100キロ近い荷物を4回往復して堤防に運び、正午から冷凍サバを餌に大物狙いの竿(さお)を出した。何の釣果もないまま翌日の午前3時30分、自己記録に迫る10.3キロのアーラミーバイが釣れた。これで満足して帰ろうかとも思ったが、せっかく難儀して荷物を運んだので、延泊することにした。
日中はフカセ釣りでイスズミを釣り、それを餌に大物仕掛けを出した。夜明け前の午前6時、餌のイスズミが暴れ始めた。急いで竿に駆け寄ると同時に大物竿が海中に突き刺さった。竿は大きく曲がったが、4本のロープで竿を固定する4点張り、リールもパワーハンドルに改造した超大物タックルだったので、数分で海面に浮かせることに成功。これが自己記録を大きく上回る142センチ、42.5キロのアーラミーバイだった。釣り上げた魚を担いで堤防から駐車場まで1時間かけて運んだのが一番きつかったとのこと。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)