「無意識の偏見」に気付こう 多様性やジェンダーテーマに課題提起や議論 沖縄SDGsプロジェクト


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ワークショップで意見を交わす参加者ら=27日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(大城直也撮影)

 国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進する企業・団体のネットワーク「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)は27日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで本年度の第3回カンファレンスを開いた。「多様性が担保された環境で働くってどういうこと? ジェンダー平等へ、ここから一歩」をテーマに、参加者が意見を交わした。

 キーノートスピーチに登壇した多様性ファシリテーターの平良亮太さんは「ダイバーシティー(多様性)」「エクイティー(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の頭文字を取った「DEI」の考え方と、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について説明し、「アンコンシャス・バイアスはなくすことが難しいので気付くことが大事だ。仲間内で発言や言動を注意しあえる関係をつくっていこう」と呼びかけた。

 スペシャルトークは沖縄科学技術大学院大学(OIST)発の企業を立ち上げた医学博士オリガ・エリセーバ氏が登壇。更年期など女性の医療課題が放置されていた医療研究の考え方を指摘し、女性の健康に取り組む必要性を訴えた。
 (稲福政俊)