維新・馬場代表、辺野古新基地を容認の考え 沖縄視察後「中止は、経済的にも安保にもマイナス」


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名護市辺野古の新基地建設計画への見解などについて述べる日本維新の会の馬場伸幸代表(中央)と山川泰博同党県総支部幹事長(右)ら=30日、県庁

 日本維新の会の馬場伸幸代表が29~30日来県し、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事などを視察した。30日に県庁で会見し、新基地建設計画について「あそこまで進んだ工事の中止は経済的にも、沖縄、日本の安全保障にも非常にマイナスしかないと思う」と述べ、容認する考えを示した。

 新基地計画を巡って、同党県総支部の山川泰博幹事長は昨年3月の支部設立会見で「(移設が)必要なのか党本部にも疑問を投げかけながら相談したい」と述べていた。

 一方で山川氏が示した県総支部の意見について、馬場代表は状況変化などを踏まえ「その都度立ち止まりながら進めないといけない」と解説。「本質的には同じだ」として、党本部と県総支部の見解にねじれがあるとの見方を否定した。

 馬場代表は県内での党勢拡大を図るため、各種選挙への候補者擁立を進める方針を示した。日本維新の会の全国キャラバンの一環で来県した。
 (大嶺雅俊)