沖縄の観光客、倍増の見通し 23年1~3月163万人 キャンプや春休み需要 OCVB見込み


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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は30日、1~3月の入域観光客数が前年同期比2倍の163万5千人になるとの見通しを発表した。国内客は全国旅行支援(おきなわ彩発見NEXT)に加えてプロ野球キャンプや春休みの観光需要が見込まれ、海外客も月5万人程度の入域を想定している。

 2022年度(22年4月~23年3月)としては21年度比2.27倍の666万8300人になる見込み。内訳は国内客が646万5600人、海外客が20万2700人。コロナ禍が本格化する前の19年度(946万9200人)比では29.6%減の見通しだが、国内客のみでは7・4%減と、コロナ前と同水準まで回復する見込みとなった。

 1月の国内客は前年同月比2・25倍の50万5千人を見込む。全国旅行支援の効果で旅行需要は堅調なものの、22年10~12月よりは予約の伸びは緩やかとなった。ホテルの宿泊単価は北部・リゾート地区でコロナ前以上の高水準で推移しているが、那覇市などのシティホテルはコロナ前の水準に達していない。

 18日に台湾のエバー航空が就航再開したことなどで、空路の海外客は5万人と見通した。

 プロ野球キャンプが始まる2月の国内客はコロナ前と同水準の53万人となり、海外客も5万人を見込む。

 3月は全国旅行支援や春休み需要などで国内客は60万人、海外客は5万5千人を見込む。

 下地会長は「国際線はCIQ(税関、出入国管理、検疫)の関係で夕方以降は就航ができず、現在は各社1日1往復ずつしか就航できない。今後改善されれば、コロナ前の水準に追いつくだろう」と話した。
 (與那覇智早)