【石垣】2022年に発見された「ZTF(ズィーティーエフ)彗星(すいせい)」が1~2月にかけて地球に接近し、見頃を迎えている。31日午前5時ごろ、沖縄県石垣市新川の国立石垣島天文台で特任研究員の早津夏己さんが撮影したほか、国頭村辺戸岬では月明かりに阻まれて肉眼では確認できなかったが、写真では縁がかかった白い尾を持つ様子がはっきり捉えられた。同日時点で彗星は北極星の近くにあり、数日程度は一晩中、見ることができるという。
国立天文台によると、前回同彗星を確認したのは約5万年前だった。惑星の引力の影響で軌道が変化し、将来的には太陽系から離脱して二度と帰って来なくなる可能性が指摘されている。
2月1~2日ごろの明るさは約5等級で、望遠鏡や双眼鏡を使うと見える可能性がある。花山秀和室長は「ぼんやりとしていて探すのは難しい。彗星の位置情報を確認しながら探してほしい」と話した。
国立天文台のホームページでは、ZTF彗星の位置情報や各地で撮られた写真を公開している。
(比嘉璃子)
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