医療人材不足により、八重山圏域の人工透析医療体制がひっ迫している事態を受けて、石垣市議会の我喜屋隆次議長らが31日に県庁を訪れ、池田竹州副知事に早急な支援を求める意見書を手渡した。池田副知事は「医療体制に穴は開けない」と述べ、4月から県立八重山病院で患者の受け入れ枠を10人程度増やすと回答した。
石垣市議会が17日に可決した意見書では、深刻な人材不足により、今後1、2年で八重山地区の人工透析医療は「パンク状態」になると訴えている。要請の場では市議らは「公的支援がなければ事態はさらに厳しくなる」と強調し、緊急的な対応を求めた。病院事業企画課によると、今後、同病院に看護師や臨床工学技士を派遣する予定で、細かな対応は2月9日の八重山地区医療提供体制協議会で決定するという。
(嘉陽拓也)