沖縄の文化×お笑い=新コンテンツに FECが「グスージ絵巻」を首里城で発表


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FECの歴史舞台「お笑いグスージ絵巻」モニター公演で舞台に立つ出演者ら=1月27日、首里城世誇殿

 FECオフィス(山城智二社長)は新たな舞台コンテンツとして「歴史舞台・お笑いグスージ絵巻」を発表。1月27日、首里城世誇殿(よほこりでん)で関係者と招待者を招いたモニター公演が行われた。

 那覇市首里にびんがた工房を構える首里琉染(大城裕美社長)の協力のもと、「伝統的な琉球衣装とお笑いを組み合わせた舞台」をコンセプトに制作。「沖縄の祝い事」をテーマに、タンカーユーエーやニービチ、カジマヤーといった行事をコミカルに表現し、観客を魅了した。FECに所属するお笑い芸人やタレントの他、唄者のよなは徹さんも出演。三線や太鼓の生演奏で舞台を盛り上げた。

 脚本・演出を務めたFEC所属芸人の知念だしんいちろうさんは「お笑いを入口に沖縄文化や県民の営みを知るきっかけになれば」「観光客だけでなく地元の学生などにも見てもらえるよういろんな場所で公演していきたい」と意気込む。

 公演前にはお笑い芸人の案内で首里城近辺を散策する「首里まちまーい」も行われ、参加者は首里琉染でのサンゴ染め体験や紅型の見学を楽しんだ。まちまーいと舞台観覧の両方に参加した那覇市在住の54歳の女性は「長く首里に住んでいるが知らないことが多く、サンゴ染めも初めて経験した。県外から遊びにくる友人にも勧めたい」と話していた。
 (普天間伊織)